about leblanc

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ルブランコーヒーに興味を持っていただきましてありがとうございます。

店主の川添仁美と申します。

店舗を持たない珈琲焙煎屋ですので、どんな人間が珈琲を焙煎豆しているのか知っていただきたく、この場を借りて焙煎士になるまでのこと、そしてコーヒーに対する想いを書かせていただきます。

コーヒーは”ふるさとの香り”

私の実家は喫茶店でしたので、挽いた豆の香り、淹れたてのコーヒーの香りが小さい頃から大好きでした。コーヒーの香りは私にとって懐かしいふるさとの香りでもあります。

しかし、珈琲焙煎師として35歳で開業するまで、コーヒーの仕事をしてきたわけではありません。実家の仕事を手伝ったわけでもありません。なぜ自分が珈琲の道を進もうと思ったのか、詳しくお話できたらなと思います。

紆余曲折ある人生

私は4人兄妹の末っ子で、何不自由なく大学まで行かせてもらいました。「自分の好きな仕事を見つけて、やりたいことをやりなさい」父はよくそんな風に子どもたちに言っていました。喫茶店を継いで欲しいとは一度も言ったことがありません。私の父は税理士になりたかったそうですが、祖父が開業した喫茶店を継がなければならなかったので自分の夢を諦めたと聞きました。そんな背景があったからこそ、自分の子どもたちには好きなことをしてほしいという気持ちが人一倍強かったのかもしれません。

父の言葉とおり、私は自分がやりたいことをやってきました。勉強したい大学に入り、やってみたい仕事ができる企業に就職し、結婚し、子どもが生まれ、その後もいろんな職種の仕事をしました。何一つ一貫性のない人生です(笑)。ちなみに大学の専攻は英文学。コーヒー店経営に全く関係ありません(笑)。

父が75歳を過ぎ、喫茶店の閉店を決めたのが2016年。そのときもまだ、自分が珈琲焙煎師になるとは夢にも思っていませんでした。

閉店以来、帰省しても大好きなあの香りがない実家。

朝6時から「ガー!!!」という業務用コーヒーミルのうるさい音が聞こえない部屋。

それはとても寂しく、なにかとんでもない罪をおかしているような気分に浸るのでした。

祖父が開業して父が守り抜いたコーヒー屋さんを自分の代で途絶えさせてはいけない・・・!寂しい思いがいつしか使命感のようなものに変わり、自分にできることはないだろうかと模索する日が始まりました。ホームページのヒストリーと重複してしまいますが、私自身が転勤族の嫁で地に足をつけた喫茶店経営は考えられませんでした。離婚?それとも別居覚悟?いえいえ(笑)、まだ乳飲み子を抱えた私にとって、家族がとても大切ですから、家族と離れて喫茶店を経営する覚悟はありません。どうやったらいいのかな、どうやったらルブランの味を、ルブランの名を残せるかな、そんなことを毎日毎日考えているときに、主人の会社の上司の方が、「自分で焙煎するコーヒーは新鮮で美味しいよ」と教えてくれましたのです。この一言が、珈琲焙煎士として私が歩むことになった原点です。

珈琲焙煎士になって、美味しいコーヒーを生み出して、ルブランを続けよう!そう決意しました。

失敗の連続

珈琲焙煎士になると決めてから、ひたすら珈琲を焙煎する日が始まりました。焙煎士として有名な方が書いた本を読みあさり、生豆を仕入れて焙煎をします。最初は銀杏煎り器を使って30分間手を振り続ける。手が腱鞘炎になりました。また、当時生後数ヶ月の息子がおりましたので、彼を寝かしつけてから焙煎に取り掛かったと思いきやまた泣き始めて、、、という日が何日もありました。ときにはおんぶしながら焙煎するときもありました。一方でいくらやってもやっても「美味しいコーヒー」を煎ることができません。それらしい色でそれらしいコーヒーには仕上がっても、全く美味しくないのです。スーパーのものと比較すれば、自分が煎ったコーヒーのほうが美味しい。でも目指すべきところはそのレベルではありません。

自分が焙煎すると同時に、美味しいと言われているお店のコーヒーを取り寄せたり、盛岡や仙台の喫茶店へ飲みに行きました。そして気づいたのは、本当に美味しいコーヒーを出しているコーヒー屋さんはほんの一握り。スペシャリティコーヒーをうたっているお店やおしゃれなカフェはたくさんあっても、美味しい一杯を提供してくれるお店はとってもとっても少ないということでした。また、値段が高いコーヒー=美味しいというわけではないことも初めて知りました。

やはり職人技といわれる焙煎は自分には無理なのか・・・。いや、諦めるにはまだ早すぎる。プロの焙煎士に弟子入りして、1から焙煎について勉強しなおそう!そう思い立った私は、北上市で美味しいコーヒーを焙煎しているKICKの菊池茂氏のもとへ足を運んでいました。

焙煎の師匠に出会う

初めてKICKに入った瞬間、ドアを閉めて静かに帰ろうかと思いました。失礼ながら、とてもおしゃれとは言い難い場所で、とても大柄な強面のおじさんが待ち構えていたので(笑)。

でももしかしたらコーヒーはめちゃくちゃ美味しいかもしれない・・・一か八か思い切って敷居をまたぎ、奥さまが淹れて頂いたコーヒーを一口飲んだ瞬間、「この人の弟子になりたい!」と思いました。師匠のコーヒーは、とても味わい深く、しっかりしたコーヒーの味があるのに後味すっきり。香りと深みがルブランコーヒーにとても似ていたのです。

「弟子にしてほしい」という私の唐突な願いを受け入れてくださり、菊池師匠には焙煎に関する知識、経験、テクニックなど様々なことを教えて頂きました。また、師匠は非常にクリエイティブな方で、自作焙煎機も作ってしまう凄腕の焙煎士でした。今ルブランコーヒーで使用している焙煎機は、菊池師匠が20年以上も前に作った焙煎機です。ダンパーやダブル釜など美味しいコーヒーを作り出すために必要なファクターが詰まっています。自作とは思えないクオリティの高さが、美味しいコーヒーを作り出しています。

ルブランコーヒーの目指すコーヒー

世の中ではコーヒーのサードウェーブと言われる浅煎りのスペシャリティコーヒーの人気が高まっています。スペシャリティコーヒーはフルーティで飲みやすく、まるで紅茶のように様々なフレーバーを楽しむことができます。しかしながら、ルブランコーヒーはそういった流行りとは真逆のコーヒーかもしれません。ルブランコーヒーで焙煎する豆は中深煎りよりも深い焙煎度が多く、コーヒーの味をしっかりと出し、酸味を感じさせない、あるいは嫌な酸味ではなくスッと受け入れることができる酸味を引き出すよう心がけています。

味わい深く、どこか懐かしい、そして美味しいコーヒー、そんなコーヒーを目指し、日々勉強しながら焙煎しております。

小さい頃、「コーヒー屋の娘」と言われてなんだか妙に嬉しかったことを思い出します。

今は自分が「コーヒー屋の店長」と言われてとても嬉しいです。

これからも美味しいと言っていただけるコーヒーを提供していけるよう精進していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

【プロフィール】

川添仁美

出身地:兵庫県神戸市

趣味:キャンプ、アウトドアなこと、健康的な食事やスイーツを作ること、子どものアルバム作り

3児の母

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